令和4年度第57回定時総会におきまして、一般社団法人地下水技術協会々長を拝命いたしました丸井敦尚でございます。
ここ3年間はコロナ禍でもあり、協会活動も一部自粛せざるを得ないものがございました。
また、大きな流れとして地球温暖化の影響で大雨に絡む災害が多くなってきていることや我が国の経済が停滞していること
(物価は上がるが、賃金上昇が停滞していること)等の課題が挙げられます。
さらに、当協会におきましては、この10年の間には思うように雑誌が出せない時期や会員数の減少が止まらないこと、
ひいては協会そのものの存続の危機がございました。
この度ご勇退なされた上田敏夫前会長には、これらの問題を見事に解決していただき、
協会のあるべき姿を見せていただけたことに深く感謝申し上げる次第です。
新体制におきましては、当面の間、これまでの体制を維持しようと考えています。
上田前会長には顧問としてアドバイスを頂きながら、すべての委員会においてはこれまでの体制のままで、
協会を盛り上げていただけないかと考えます。
小生も会長に就任しましたが、編集委員長は兼務してゆく所存でございます。
政府の掲げる新しい資本主義には、人材の育成やイノベーションの創設、
GX、DXなど我々の業界にとって不可欠なものがたくさん謳われています。
新体制におきましては、前執行部の体制を引き継ぎつつ、時代の要請にこたえていく所存でございます。
そのために、会員の皆様との交流を深めていくことや地方発の情報発信など、
デジタル技術を使って無理なく協会活動を盛り上げて行けないかと考えています。
地球温暖化が進みつつある今日、豪雨による土砂災害が増える一方で、
降水量の増加にともない地下水量も増える傾向にあります。
資源と危険の両方が増えていく諸刃の刃をうまくコントロールすることが地下水技術者に求められています。
同時に少子高齢化や人口減で働き手はどんどん少なくなります。会員各位の地元の問題を教えてください。
課題を皆で共有し、考え、行動に移しましょう。新体制へのご指導、ご鞭撻、ご支援の程よろしくお願いいたします。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
丸井 敦尚